
2022.05.10 最終更新
コミュ障・人見知りにおすすめの仕事6選|コミュ障克服のためのお仕事も紹介
1.コミュ障とはなんですか?
コミュ障はコミュニケーション障害の略称です。
ただ実際の医学などで定義されるコミュニケーションをとるのが難しい障害のことを表す形でなく、一般の会話に苦手意識を感じる人たちのことを指すことが多いです。
職場の休み時間の会話にうまく入り込むことができない、逆に空気を読めず自分のことばかり話し続けてしまう。
そんな人たちをひとくくりにコミュ障とネット上のスラングとして総称されていたのが、社会的にも一般化してしまった形になります。

コミュ障にはコミュ症と書く場合もあり、障害といえるレベルではないコミュニケーション不全に用いられるケースがあります。
2.コミュ障におすすめの仕事ってどんな仕事
コミュニケーション障害(コミュ障)や人見知り、人との交流に苦手意識を持つような人でも生活が成り立たないので、働かなければいけません。
とはいえ、コミュ障や人見知りで出来る仕事にはどのようなものがあるでしょうか。
まずは、該当する仕事の共通点をご紹介していきます。
・人と関わらなくてもいい仕事
コミュニケーションに苦手意識があるのであれば、コミュニケーションをとらなくてもやっていける仕事に就職することを目指すのも一つの手です。
とはいえ、コミュニケーションをまったく取らなくていい職場などほぼ存在しません。
そのため、自分なりのラインを決めてしまい、それ以上人と関わる必要がある職場であれば避けるなどと考えていくのが理想的です。
例えば『職場の人間の交流であれば最低限妥協できる、しかし初対面のお客さんと話せる自信がないので、接客系の仕事は避けよう」
などのような考え方になります。
・難易度が高い仕事
作業が複雑な仕事や、難解な内容の仕事、膨大な量の仕事などは仕事自体の難易度が高く、一人では対応しきれないことが多いです。
チームで取り組むことになりがちですが、そこでどうしても他人と折衝しながら仕事を進めていくことになります。
難易度が高い仕事はコミュニケーションが正確にとれないと、その仕事自体が良からぬ方向に進んでしまうので気を付けなければいけません。
そのためコミュ障には非常につらい状態になりがちです。
とはいえ、難易度が低い仕事は誰でもできる仕事ゆえに給料も安くなりがち。
こちらも自分の中でうまく折り合いをつけて、自分に適切なランクの仕事に就くことを目指すのがオススメです。
・全任される仕事
頼まれる仕事が自分にすべて一任されるような状況であれば、コミュニケーションをとらなくても済むケースがあります。
しかし、その分自分がすべての責任を負う形にもなり、問題が発生しても自分で解決しなければいけません。
またその環境にたどり着くには着実に信頼を積み重ねていく必要があり、いきなりすべて任される立場で働けることは珍しいです。

3.実際にコミュ障におすすめの仕事・肉体労働
それでは実際にコミュ障におすすめの仕事をご紹介します。
・警備員
警備員は特に人気の職業の一つです。
屋外警備員やイベント警備員、施設警備員などで業務内容は多少異なりますが、基本的には指定された場所の巡回警備が中心となります。
時に施設の利用者やイベント利用者などから問い合わせを受けるケースもありますが、多くは道案内などの簡単な内容のみでコミュニケーションスキルはあまり必要ありません。
また、仕事のやり取りも基本的な報告・連絡・相談である報連相がしっかりとできていれば大きな問題はなく、ハードルは低いです。
どの警備会社も基本的に最低限の警備員用の研修を行うことが義務付けられているため、未経験でも安心です。
・清掃員
ゴミなどを片付け、綺麗にする清掃員。
こちらも施設で勤務するか、屋外で働くかなどで業務内容は多少異なります。
普段から自分の周囲をきれいにすることを苦と感じない掃除好きであれば、その延長線上ではたらくことができます。
こちらは利用者との接触もほぼなく、また仕事上のやりとりも最低限の報連相ができていれば問題ありません。
警備員と並んで、比較的就職がしやすい職業です。
・工場勤務
工場勤務、特にその中でもライン工などと呼ばれる仕事は一定の仕事を一日ひたすら繰り返すことが仕事になります。
作業している間は作業の内容以外は特に考える必要がありません。
目の前のことに集中し続けることに自信がある人にはオススメです。
また、全体を統括するポジションなどにつかない限りはコミュニケーションも最低限で済みます。
顧客と直接会話する機会もないので接客スキルに自信が持てない人などには最適といえます。
4.実際にコミュ障におすすめの仕事・頭脳労働
頭脳労働系の仕事の共通点として実作業自体はコミュニケーションスキルを必要としないケースが多いです。
ただし社内での調整、顧客との折衝が必要な場合が肉体労働よりも多い点だけには注意が必要です。
・ライター
ライターは依頼された内容を書き上げる仕事です。基本的に直接の作業に関してはコミュニケーションスキルを必要されません。
ある程度のクオリティを担保できる筆力が必要となります。
そして気を付けなければいけない点として、顧客が求めている内容をしっかりと把握しないといけないことがあげられます。
その顧客の求めている内容を制作物に反映させる技術に、もっとも求められるのがコミュニケーションスキルの延長線であるヒアリング能力です。
コミュニケーション能力自体はあまり自信がないけど、ヒアリングして聞き出すということであれば多少はできるかもしれない……
ということであればオススメの職業です。
・事務職
事務職は社内での事務仕事を担当する職務全般を指します。
担当内容によっては、経理寄りだったり、人事寄りだったり、営業寄りだったりと、幅広いです。
しかし、基本的に外には出ずに社内で仕事をすることが多いのは共通した特徴となります。
事務職は外部の人間とのコミュニケーション能力はそこまで必要とされません。
ただ、社内の人間からの依頼された仕事をこなすことが多いので、調整役として立ち回る場合もあります。
その際に多少なりのコミュニケーション能力が必要とされる点には注意しましょう。
また、最近はAIなどにとってかわられていることもあり、募集自体かなり減ってきている面も忘れないようにしましょう。
・プログラマー|エンジニア
プログラマー、エンジニアは専門スキルで、プログラミングや機械知識など覚えなければならないことは非常に幅広く、未経験にはハードルがやや高めの職業の一つです。
また制作物の方向性を決める要件定義などに関してはヒアリングスキルなどが必須とされています。
しかし実作業自体は一人で集中して作業することができるので、もくもくと作業することができる人間は重宝されます。
実作業のみで仕事に集中できる環境であれば、コミュニケーションスキルに自信がなくてもオススメできる仕事の一つです。


5.コミュ障を克服できる仕事
ここまではコミュ障でも働きやすいタイプの仕事をご紹介してきましたが、コミュニケーション能力が全く必要ないという仕事は存在しませんでした。
それであれば、あえてコミュニケーションスキルを他よりも必要とする仕事に飛び込むことでコミュニケーションへの苦手意識を克服するというのもオススメです。
・接客業
接客業はお客様と接する時間が最も多い仕事です。
そのため必然的に初対面の人とお話しする機会が多くなり、人見知りを克服したい人にもオススメの仕事です。
ひとえに接客業というとコンビニから百貨店、飲食からアパレルと幅広いので、自分の目指したい方向を決めてから探し始めるとよりよい結果につながりやすいでしょう。
下記の記事では接客に向いている人と向いていない人の違いなども解説していますので、興味を持った方はぜひ参考にしてみて下さい。
・営業
営業職はきつい仕事と思われがちですが、そのぶん結果を残すことで獲得できる実績と経験はどの業界でも非常に評価される能力です。
1対1での商談から、toBなどの大規模商談など、ルート営業、アウトバウンドなど様々な営業形式が存在しておりますが、どの営業でも共通してコミュニケーション能力を伸ばす場面があります。
営業の種類の解説などは下記の記事にてくわしくおこなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
・コールセンター
コールセンター業務は顧客からの電話問い合わせを受けて対応する、もしくは電話にて顧客に商品の紹介をする仕事です。
基本的に電話ですべてを対応するので、表情や相手の身振りなどの情報を確認することができず、顧客との会話からすべてを読み取る必要があります。
そのため、コミュニケーション能力の中でも特に会話能力やヒアリング能力の向上が見込めます。
その代わり、コールセンターは服装や髪形が自由なケースが多く、そこを魅力的に考える人もいます。


まとめ
コミュ障でも働きやすいお仕事をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
記事内でも解説しましたが、どんな仕事であっても完全にコミュニケーションを行わない仕事というものは存在しません。
自分の中でどのレベルまでだったら妥協して受け入れることができるのか、逆にその妥協するレベルを上げることができるのかを考えて、仕事を選択することがかしこい仕事の選び方といえます。
コミュ障だからといって働くこと自体をあきらめてしまわないように頑張りましょう。