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2022.06.29 最終更新

2022.01.12

派遣ってやめたほうがいいって本当?メリットとデメリットで考えてみよう

派遣で就職するのはやめたほうがいいと聞くけれど、求められているから存在するわけだし、本当はどうなんだろうと疑問に思ったことはありませんか。

特に正社員での就職がうまくいかないと派遣からスタートするのも悪くないなんて思ったりも。

今回はそんな派遣のメリット・デメリットを理解して、派遣で働く際のポイントをご紹介します。

3行でわかる記事まとめ

・「将来性がない」「雇用が安定しない」「キャリアアップがむずかしい」などネガティブな意見を目にすることが多い


・ただ仕事をするためだけに派遣をしていると将来困る可能性も


・年齢や価値観、ライフスタイルやキャリアアップを考えて派遣を選択することが〇


Contents

 

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1.派遣社員って世間的にどう思われてるの?

派遣で働くことについては「将来性がない」「雇用が安定しない」「キャリアアップがむずかしい」などネガティブな意見を目にすることが多いですよね。

SNS上でも派遣社員として働く人の体験談や、アドバイスなど気になる意見が飛び交っています。

いったいどのように言及されているのかみてみましょう。

こちらは同じ職場で働く派遣社員と正社員との温度差についてつぶやかれていますね。

終身雇用制度が崩壊したといっても、正社員は長期的に企業を支える戦力であることに変わりはありません。

そう考えると、派遣で働くには正社員との差別化を前提として捉えるメンタリティは必要かもしれませんね。

また、近年「論破王」として数多くのメディアで活躍されている2ch創設者のひろゆきさんは、派遣制度の問題点を指摘しています。

確かに2008年のリーマンショックで「派遣切り」が社会問題になった時期もあり、派遣制度の根本的な見直しについて言及されるのも不思議ではないかもしれません。

そんなわけで派遣についてはどうしても悪い印象が目立ちますが、派遣で働くことについてメリットを感じている人も多く存在します。

自分の年齢や価値観、ライフスタイルによっても派遣で働くことについての考え方は変わってきます。

また、人間関係が苦手な人や働くことに自信が持てないなど、仕事に対しての向き合い方もさまざま。

そのため、派遣で働くことについてのイメージを客観的にみてみることが大切です。

2.派遣で働くデメリット3選

 

・会社都合での派遣切りは当たり前

正社員は長期的に企業を支える大切な人材です。

そのためスキルアップ研修の充実や手厚い福利厚生、賞与支給と、派遣社員との扱いの差は歴然としています。

そもそも派遣社員の仕事は誰もができる単純労働がメイン。

派遣社員の仕事を正社員がカバーすることはできますが、その逆はしかりですよね。

となると、会社自体の業績が悪化した場合の経費節減の標的は迷わず「派遣社員」ということになります。

これではせっかくがんばって働いても毎日が不安でモチベーションが下がってしまいます。

 

・派遣会社に給料がピンハネされるかも

ピンハネという言葉はとても悪い印象を与えますが、派遣先企業からの給料には自分に支給される金額と派遣会社に支払われるマージンが含まれています

多くの派遣会社はそのマージンを福利厚生などのサポートに充てたり、研修やセミナーなどで働く側に還元しています。

ただ、法律でもマージン率の上限など明確に定められていないため、マージン率がやたら高いのにサポート体制や福利厚生などの還元がないというパターンは悪徳企業といえます。

そうなると、なるべくマージン率が低い派遣会社を選びたくなりますよね。

しかし、あまり低すぎるとスタッフの質が悪かったり、あとあと不安要素が増える可能性もあるので、マージン率の低さで選ぶのは避けた方がいいでしょう。

 

・派遣差別がある

派遣社員として企業で働くと、自分が関わっている業務についての変更や指示の伝達が遅い場合があります

いつも通りに作業を進め、終了間際にやり直しを命じられるなんて事態も少なくありません。

正規雇用者からすると、派遣社員は「いつ辞めてもおかしくない存在」として捉えられがち。責任感を持って仕事をしていてもそれが伝わりにくいのも事実です。

なかには名前では呼ばれず「派遣さん」と呼ばれたり、急な配置転換があったりと、なにかと腑に落ちないことが多いです。

また社内イベントがある企業では、パートやアルバイトは参加できても派遣社員は参加できないなど明確に差別され疎外感を感じることも。

扱いの差が人間関係をも微妙にしてしまいます。

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3.派遣で働くメリット3選

 

・企業との一般面接がない

一般的に就職する際には企業側との面接が必須で、2次面接を採用している大手企業も多くみられます。

その点、派遣で働く場合は派遣会社と雇用契約を結ぶため、派遣先企業との面接は法律上認められていません。

派遣会社では面接という形ではなく、まずはスタッフ登録をします。

登録はプロフィールや経歴などの基本情報、保有資格や希望の職種などのヒヤリングを受け、エントリーシートに記録する手順を面談形式で行うだけ。

しかも派遣会社に出向かなくても電話やwebでの登録も可能なため、自分に合った方法を選び気軽に就職活動ができる点も魅力です。

 

・就労までのハードルが低い

基本的に派遣先企業は、派遣会社から派遣された人材を受け入れます。

そのため前歴やスキルなども問われず、審査されることもありません。

正社員で働くとなると、数々のハードルをクリアする必要があります。面接や適性試験など、考えただけでも気が遠くなりますよね。

派遣の場合はそういった面倒な過程に縛られず、働きたいタイミングで働くことができます。

社会経験がない場合や職種に対して未経験であっても問題ありません。

 

・合わない場合でも辞めやすい

派遣で働く場合は、数カ月単位の契約期間が設定されます。

1~3ヵ月で設定されることが多く、延長したい場合は更新する意思を派遣会社に伝える必要があります。

逆にその派遣先が自分に合わず辞めたいと感じたら、契約満了で辞めることができます。

派遣先企業から辞める理由を聞かれたり、引き止められることもなし。契約満了という正当な理由があるため、派遣会社からの信用を失うこともありません。

ただし、契約期間内にやむを得ない理由以外で辞めることは原則できません。

体調不良や過程の都合などの理由であれば、派遣会社の担当者に相談しましょう。

4.派遣会社をうまく利用しよう

派遣会社に登録して働くメリットやデメリットは、個人の経験やスキル、生活環境によっても感じ方はさまざまです。

基本的に派遣会社は登録制なので、すぐに働く意思がなくても登録だけしておくと就労に近づきやすいというメリットがあります。

登録することで得られるメリットは以下の3点です。

 

 ・自分から働きかけなくても、マッチした仕事を紹介してもらえる

 ・働きたいタイミングですぐに相談できる

 ・スキルアップ研修や資格講座の割引制度が利用できる

 

もちろん登録したからといって早急に就職を促されることはありません。

また登録の更新などもないので、面倒な手続きが苦手で不安を感じている人でも案外ハードルは低いのではないでしょうか。

また派遣会社を通すことで、派遣先企業でトラブルが起こってもすぐに対応してくれます。

配属された部署の指導担当者と相性が悪い、作業内容がころころ変わるなど自分がストレスに感じることは遠慮なく担当者に相談しましょう。

そもそも派遣先企業との信頼関係あっての派遣会社なので、派遣したスタッフがトラブルを起こしたりストレスを抱えて次々と辞めてしまうリスクの方が問題視されます。

困りごとの要因について派遣先企業の管理者と話し合い、働きやすい環境を整えるのも派遣会社の仕事です。

登録スタッフとして相談したり配慮を受けることは、いわば権利といえます。

まとめ

今回は派遣のメリット・デメリットを紹介しながら働く際のポイントをお伝えしてきました。

派遣会社とひとことにいっても、自分に合った派遣会社かどうかを絞るのはとてもむずかしいことですよね。

派遣会社のなかには残業代や給料の不払いや、仕事中のケガなどに対しての保険適用がないなど、対応がずさんなブラック企業である場合も。

しかし働きながらスキルアップを目指せる無期雇用派遣サービスや、福利厚生が手厚くサポート体制が万全であるなど、働く側のニーズにしっかり寄り添ってくれる派遣会社は数多く存在します。

そのような派遣会社を選べば、いきなり正社員として求職活動を行うよりも多くのメリットを感じるかもしれません。

まずは自分のニーズを明確にし、登録時に伝えられるようにしましょう。

 

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